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エステサロンのための経営講座

サロン売上、年収はどうなの? お金事情と利益増3つの方法

「サロン経営、お金のことがやっぱり不安。売上、利益、年収、どう考えたらいい?」
サロン経営をされている方も、今からサロン経営を始める方も、お金まわりは一番気になるところですね。
今回は、サロンの売上・利益・オーナー年収について、タイプ別に見ていきます。また、売上、利益をあげ、オーナー年収も増やす3つの方法についてもお伝えします。ぜひ貴サロンに照らし合わせてみてくださいね。
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自宅で1人
〜サロンAさんの売上、利益は?

最初に、自宅サロンのケースで考えてみましょう。

まずは、売上。
サロンの施術売上は、受け入れられるお客様の数施術の単価で決まります。

単価 × 顧客数 = 施術売上

<サロンAさん>
・自宅サロン
・施術単価7,000円
・1日に1ベッドで4人
・月20日の営業日

例えば、Aさんの場合は

単価7,000円 × 顧客数80人(4人×20日) = 施術売上 56万円

満員で月の売上は56万円ということになりますね。

次に、支出です。

自宅サロンなら家賃や水道光熱費はプライベートとのシェアということになるでしょう。
自宅4部屋のうち1室をサロンとして使っているなら、4分の1を経費とすることができます。20万円の家賃なら5万円。水道光熱費、通信費も同様に割り出します。その他、材料費、消耗品費も見積もってみましょう。

家賃        5万円

水道光熱費、通信費 5万円

材料費、消耗品費  10万円


経費        20万円

先ほどの売上から経費を差し引くと

売上56万円 - 経費20万円 = 36万円

「利益36万円。これなら大丈夫かも」
と思いそうになりますが、実はもう1つポイントがあります。

それは、「広告宣伝」です。
まずは、インスタグラムやブログなど無料ツールを使って、がんばって情報発信することもできますよね。
ただ、リピーターがつくまではスピード感も大事ですから、ホットペッパービューティーなどポータルサイトを使ったり、チラシを使うことも考えたりしなければなりません。そうなれば、20万円ぐらいかかります。

利益:
売上56万円 - (経費20万円+広告宣伝費20万円) = 利益16万円

そうすると、残りは16万円。オーナーAさん給与はこの中からの支払いとなってしまいます。
最初は広告宣伝費がたくさんかかっても、できるだけ早くリピーターをしっかり獲得して、広告宣伝費を引き下げるようにしたいところです。

開業資金の返済まで考えなければ

賃貸マンションでスタッフあり
〜サロンBさんの売上、利益は?

つづいて、サロンBさんのケースを見てみましょう。

<サロンBさん>
・賃貸マンションでのサロン
・施術単価7,000円
・1日に2ベッドで4人
・月20日の営業日
・スタッフ1人

Bさんの売上は、

単価7,000円 × 顧客数160人(4人×2ベット×20日) = 施術売上 112万円

次に、支出です。 Aさんに比べ、賃貸マンションやテナントの家賃、スタッフ人件費がかかります。
また、水道光熱費等も多くなります。

家賃        15万円

水道光熱費、通信費 8万円

材料費、消耗品費  17万円

人件費       25万円

広告宣伝費     20万円


経費        85万円

利益:
売上112万円 - 経費85万円 = 利益27万円

Aさんに比べ利益が増えましたね。
ただし、こちらの経費には開業資金(家賃の保証金や内装費等)の返済が含まれていませんから、返済がある場合は差し引きとなります。

「え? オーナーの給料、出てこないじゃない!」
と思われた方も多いのではないでしょうか。
店舗をかまえてスタッフを雇い、売上はそれなりに大きな金額になっても、「利益が出る」というのは簡単ではないですね。

利益をあげ、オーナーの年収を増やす、3つの方法

利益をあげ、オーナーの年収を増やす、3つの方法

では、サロンが利益をあげて、オーナーがそのお仕事に見合った十分な年収を得るには、いったいどうすれば良いのでしょうか。

プランは大きく3つあります。

1.お客様数を増やす

1つは、「お客様数を増やす」ことです。

サロンBさんの場合で考えてみましょう。
お客様の数は、ベッド数と営業日数で上限が決まります。
Bさんががんばって、ベッド数と、営業日を増やすとすると

お客様の数:
1日1ベッド5人 × 営業日25日 × ベッド2台 = 250人

売上:
単価7,000円 × 250人 × 単価7,000円 = 売上175万円

利益:
売上175万円 - 経費95万円 = 利益80万円

※お客様が増えた分、水道光熱費・材料費・消耗品費10万円増で計算

これなら、オーナーが月50万円・年収600万円を得ても開業費を返済して少し残るという状態にできそうですね。でも、1日5人、25日営業でがんばり続けるのはかなり大変です。継続を考えると限度がありますね。

物販は利益率が低い、という誤解

2.単価を上げる

もう1つは「単価を上げる」ことです。

同じくサロンBさんの場合で考えてみましょう。
単価7,000円 × 160人 = 売上112万円

ここから単価をあげると
単価10,000円 × 160人 = 売上160万円

経費は同じだとすれば

売上112万円 - 経費85万円 = 利益27万円
だったのが
売上160万円 - 経費85万円 = 利益75万円
と大きく変わりますね。

いかに魅力的な、付加価値の高いメニューを作って良い単価を設定できるか、というのは大切なことです。

ただ現実にはお客様数を増やそうと単価をどんどん下げてしまうお店もあります。
ぜひコースメニューを見直して、人気が高くリピーターを得られるメニューを中心にしながら、さらに上位コースをつくるようにしていきましょう。

物販は利益率が低い、という誤解

3.施術以外の利益を追加する

最後にもう1つ、「施術以外の利益を追加する」ことです。

化粧品などを販売することは気が進まないとか、物販は利益率が低いから嫌といった声も聞かれます。
ところが実際には、大きな売上・利益をあげているサロンでは、化粧品販売を行っている場合が多いのです。
それはなぜでしょうか。ここでもサロンBさんで考えてみましょう。

月に160人が訪れるうち、半分のお客様が5,000円の利益が出る化粧品を購入するとすれば、

購入者数80人(160/2人) × 物販利益5,000円  = 物販利益40万円
となります。

施術売上112万円 - 経費85万円 = 施術利益27万円
だった利益に加え

施術利益27万円 + 物販利益40万円 = 利益67万円
と、かなり増えますね。

また、ベッド数も営業日を増やさずに利益をあげることができる点が物販のメリットでしょう。

一方、「施術なら経費は人件費だけで利益率が高いけど、物販は利益率が低いから好きじゃない」といった声も聞かれますが本当でしょうか。

Bさんの場合、施術の利益率は 24.1%
(施術利益27万円 ÷ 施術売上112万円 = 24.1%)

実はそんなに高い数字ではありませんね。

施術が物販より利益率が高いとは言えないというのが、サロンを経営するうえで忘れてはいけないポイントです。

サロンに合わせ、3つのプランを柔軟に組み合わせよう

サロンに合わせ、3つのプランを柔軟に組み合わせよう

売上、利益をあげること、そして、オーナーが仕事に見合った十分な年収を得ることは、サロン継続にとても重要なことです。

◎お客様数を増やす
◎単価を高める
◎物販利益を上乗せする

この3つのプランを、サロンに合うように柔軟に組み合わせて、成功サロンを目指してくださいね。

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