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エステサロンの開業準備とは?

開業までに考えておきたい「物販比率」のこと

身につけた技術でエステティシャンとして独立したい! と夢を追いかけ、それを現実のものにするのがエステサロンの開業準備です。お店の物件選びや内装など、こだわりたいポイントがいろいろあります。でも、売上や利益については細かく考えないまま開業してしまうかたが意外に多いようです。何が利益の柱になるのか、しっかり考えておきましょう。ここでは「物販比率」という言葉を覚えてください。 > お気に入りに登録する

技術面だけでなく、経営面もしっかり準備を

技術面だけでなく、経営面もしっかり準備を

エステティシャンの仕事は身につけた手技が中心と思われています。でも実際には高度な知識が必要な仕事。肌の仕組み、化粧品の理論、美容機器の原理など、とても幅広い知識が求められます。

お客様のダメージ肌の原因は何か、どんなケアが必要か、どんな化粧品でお手入れしたほうが良いか。教科書丸暗記の知識では通用しない奥行きがあります。

お客様に対する問診、カウンセリング、さりげない会話の中からお肌の悩みを聞き出し、「どうなりたいのか」をつかんでそれに応えていく。お客様にリラックスしていただける会話術も欠かせません。

でも、こうした技術面に神経を使いすぎて、経営についてあまり準備できないまま開業してしまうサロンが少なくないようです。

ここではまず、「売上構成」という考え方をおさえてください。

エステサロンの売上構成、施術は66.3%

エステサロンの売上構成、施術は66.3%

「売上構成」とは、売上に占める提供サービス・商品の割合。例えば麺類のお店なら、そばが4割、うどんが3割、残りがご飯やお酒と意外に麺以外で稼いでいる、といった構成です。

平成14年の経済産業省のデータによれば、
(http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/tokusabizi/result-2/h14/pdf/h14-t-30.pdf)
エステティックサロンの年間の売上高(入会金収入を除く)に対して、施術は66.3%と、約3分の2となっています。開業準備を進めているかたは意外に施術の割合が少ないと感じられるかもしれません。

では、残る33.7%は何でしょう? これが「物品販売」です。

エステサロンの物販比率

いかがでしょう。施術中心と思われているエステサロンですが、意外に物販比率が高いと感じられたのではないでしょうか。

開業準備の中で、自店の売上構成をどのような割合にしようとするのかを考えておくことは大切です。

例えば、ベッド1つのサロンの場合、1日の来客数を4人、営業日数を22日とすれば、月88人の来客があることになります。客単価が7,000円なら売上は月61万6千円です。しっかりカウンセリングして約3分の1の30人が月に1万円のホームケア用の化粧品を購入すれば、売上は30万円となります。

● 施術売上 88人 × 7,000円 = 61万6千円 … 67.2%
● 物品売上 30人 × 10,000円 = 30万円  … 32.8%
合計                91万6千円 … 100%

これでちょうど経産省のデータと比率が似た形になりますが、もちろん全国平均に合わせる必要などありません。実際、フェースの取引先の中には物販売上が50%を超えるサロンも少なくありません。どんなコースメニューを作ってどれが何%、物販売上は何%というイメージを持つことで、開業に必要な準備も変わってくるということになります。

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