エステサロンの開業準備とは?
エステサロン開業はどこがいい? 自宅か、テナントか、賃貸マンションか?
エステサロンを開業するとき、どのスタイルで始めるかは大きなポイントです。開業スタイルは一般的に大きく3つと言われています。気軽に「自宅サロン」で始めるか、「テナントビル」に出店するか、「賃貸マンション」を借りるか。ここでは、さまざまな開業スタイルを比べながら、どのスタイルが自分に合っているのかを考えてみましょう。
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自宅サロンのメリット。経費削減、通勤時間ゼロ
自宅サロンの良さは、何と言っても「家賃」の心配がないこと。
初めてお店を開く方にはおすすめです。売上の見込みが見えにくい中、大きな経費を抑えられるのは安心です。
家賃がかからない分、内装などを凝ることができるかもしれません。
1室をしっかり内装して、リラックスしてもらえる雰囲気の良いサロンをつくることができます。
また、通勤時間ゼロなので、家事や子育てと両立しやすい点も、大きなメリットでしょう。
フェースのお取引先でも、自宅サロンで開業し、物販もしっかり行いながら、大きな利益を上げておられるサロン様が数多くいらっしゃいます。自宅サロンで貯えをつくり、テナントを借りてお店を出す、というストーリーも夢ではありません。
自宅サロンの悩み。集客、生活との切り離し、安全面
一方、自宅サロンオーナーにお話を伺うと、自宅サロンならではの「難しさ」もあると言います。
「一番は集客。住宅地の中なので、人通りも少なく、看板なども大きく出せない」
「設備面。遠くから来るお客様に駐車場を用意できない」
「生活との切り離しが難しい。子どもが通ったりして、サロンの雰囲気が保ちにくい」
「宣伝のため、住所や電話番号を公開していることが心配になる」
こういう声を聞くと、自宅サロンが何から何まで有利というわけにもいかないようです。
> 自宅サロン開業に成功するには?テナント出店のメリットとデメリット
自宅サロンのデメリットを解消するのが、「テナント出店」です。
テナントビルは「商売」を考えて作られているので、駅やスーパーの近くなど人通りの多い道に面している物件が多く、集客面で有利です。また、看板なども目立つように出すことができます。
外観内装などの自由度も自宅より大きく、「外から中の様子が見えて、入りやすいお店にしたい」など、自宅ではなかなかできない希望が実現できるのも魅力です。
また、「変化に対応できる」のもメリットです。お客様が増えたので広い物件に変わりたい、隣の駅に2店舗目を出したいなど、サロンの状況に合わせて対応できることは、自宅サロンではできないことです。
ただ、テナント出店のデメリットは、こうしたすべてのことに「お金がかかる」ことです。
お客様がゼロでも家賃がかかるのがテナント出店の一番大変なところ。テナント選びに失敗すると、集客でも苦労するかもしれません。駅に近いからすごく高い家賃なのに、入居してみたら人通りから外れていて、ぜんぜんお客様が来ない!ということもよくあります。
しかし、成功させれば、自宅サロンより大きな利益をつかむことができるのが、テナント出店の魅力です。良い物件を見つけるなど、しっかり事前準備をして成功させましょう。
> 良いテナント物件を見つける「立地」テクニック賃貸マンションでの開業が人気の理由
自宅サロンとテナント出店の間にあるのが、「賃貸マンションでの出店」です。今、このスタイルで出店を考える人がどんどん増えているようです。
テナントビルと違って、保証金や家賃が抑えられますが、自宅よりは生活感が出ない、快適なお店をつくることができます。上の方の階なら、見晴らしの良さを活かしたお店にできるかも、とイメージが広がりますね。ずっと自宅で家族に気兼ねしながら働くストレスとも無縁です。
ただ、この方法にも難しい面はあります。何より、物件が少ないです。
基本的に、住宅専用の賃貸マンションでお店を出すことはできません。事務所OKのマンションでも、お店はだめということはよくあります。お店のできる建物と、住宅専用の建物では、防火の基準など、ルールが違いますから、オーナーが友達で、「いいですよ」と言ってくれても、条件を確認する必要があります。中には「大家さんにはナイショでやってます」と強行される方もいますが、発覚した場合は即退去につながりますので、やめておきましょう。
ただ、うれしいことに最近、大都市部ではお店OKの物件が増えています。時間をかけて情報収集して良い物件を見つけましょう!
自分に合った開業スタイルではじめましょう
代表的な3つのスタイルを見てきましたが、これ以外にもユニークな例もあります。
例えば、行きつけの美容院の一角を借りてスタートするサロン。お客様がいるところで出店できるので、集客の面でプラスになりますね。また、小学校の廃校跡を活用したり、古民家を安く購入してリノベーションしたり。さまざまな形で夢をかなえたサロンの例は全国にあります。
また、最近増えている「シェアサロン」は、ネイルやエステなどの施術ができる個室やスペースを有料で提供するレンタルサービスです。場所だけでなく、ベッドや道具などもレンタルできますので、まずは低コストで開業したい人は検討してみるのもいいかもしれません。
自分の希望と、各開業スタイルのメリット、デメリットを照らし合わせ、サロンに合ったスタイルを選んでいきましょう。
そして、どんな形でスタートしても、成功するかどうかは別のお話です。自宅サロンを選んだから安全で、テナントだから苦労して、ということは決まっていません。
サロンの「コンセプト」をしっかり練り、「利益が出る仕組み」をつくっていきましょう。
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