エステサロンのための経営講座
サロンのためのコンセプトの考え方・発信法
コンセプトは「理念」といった意味ですが、ちょっと難しくてどう考えたら良いか分からない、という声をよく聞きます。エステサロンにとってコンセプトとはどういうもので、どんな手順で見つめ直していけば良いのでしょうか。ここではより具体的に、自店のコンセプトを見つめ直す方法について考えていきましょう。 > お気に入りに登録する
エステサロンならではのコンセプトの決め方
コンセプトはお店をオープンさせる前に考えるものですが、もうすでにお店をオープンしている人にとっても大切なものです。ここではオープン後のコンセプトの見直しについて考えていくことにしましょう。
サロンにはさまざまな個性があります。オーナーの人柄が良く、元気が出る！ というお店もあれば、高級感のある落ち着いた雰囲気でリラックスできるお店もあるでしょう。
こうした個性は「お客様にとってどんな価値や喜びを提供できるのか」から生まれてくるものです。今のお店を今後どんな風に発展させていこうか、迷ったときには、お店のコンセプトを見直してみることが大切です。
お客様のお悩みを解決し、肌結果を提供する。これはすべてのサロンが取り組んでいることですが、そうした中でも、
●どんなお客様に喜んでいただきたいか
●お客様にとってどんなお店でありたいのか
を考えるのが、サロンにとって不可欠なコンセプトの決め方です。
他のお店を見ることも大切
お店のコンセプトを見つめ直すときには、他のお店と比較してみるのも大切です。いわゆるライバル店だけではなく、近隣のいくつかの店や、他地域でも参考にできると感じるお店をいくつかリストアップして調べていきましょう。
❶まずはホームページやSNSを見てみる。
❷どんなコンセプトが打ち出されているか、自店との違いを見ましょう。
❸実際にお店の前まで行ってみましょう。コンセプトは徹底されているかを確認します。
❹自店だったらどうするか、と考えてみましょう。
こうして調べていくと、自店について少し客観的に見直すことができるでしょう。最後は自店をお客様の視点でもう一度見直していきましょう。
コンセプトは「決めるだけ」？
スタッフにお伝えしていますか？
コンセプトを見直した、といっても、オーナーの頭の中にあるだけでは伝わりません。まずはスタッフと話して、コンセプトを説明しましょう。
スタッフと共有することで、自分以外の目で「コンセプトが今のお店と合っていない部分」に気づくことができるでしょう。それを改善していくことで、お店は一丸となってパワーアップできます。
お客様の視点で、一度見直しを行いましょう。
❶お客様がお店の前に立ったとき、コンセプトを感じられるかどうか？
❷待合室・受付回りではどうか、施術室ではどうか？
❸チラシやホームページ、SNSの表現はどうか？
いかがでしょうか。ほかにも、お会計の時にお渡しするカードなど、細かな部分からもコンセプトを表現できるように考えていきましょう。
順番に見直していくことで確実にお客様は「ここはこんな特長のあるお店だ」と理解してくれるようになり、お店は強みを増していくのです。
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