エステサロンの開業準備とは?
自宅サロン開業が難しい理由1 情報発信不足
サロン開業で1つの選択肢となるのが自宅サロン。テナントを借りるより、工事費などの初期費用も低く、毎月の家賃も節約できるから有利なはずですね。ところが聞いてみると、良いことばかりではないという声も。自宅サロン開業がなかなか難しい理由として、考えておかなければいけないことはいくつかあります。そんな理由を1つずつ取り除いてぜひ開業を成功させましょう! まずは「情報発信不足」というポイントです。 > お気に入りに登録する
お店の特長を、ひと言で表せますか?
自宅サロンをやっているんです、という方に「どんなお店ですか?」と尋ねると明確な答えが返ってこないことがあります。お店の得意とすること、自慢の手技など、特長をひと言で言い表すことは情報発信の第1歩です。ひと言で表せるようにしておきましょう。
近所のお店にチラシを持って開店のご挨拶に行く時でも、「こんな特長のあるお店です!」と短い言葉で明確に伝えると印象に残りやすいです。
サロンを開業したという情報が伝わると、誰もが「どんなお店だろう」と考えます。そこに応える情報を渡すことができれば、「駅前のあそこに●●なお店ができたんだな」と認識してもらえます。お客様にとっては「エステサロンができた」よりも「●●なお店ができた」ということの方が、頭の中に残りやすいのです。エステサロンは他にもあるけれど、●●なお店はその1店だけですから。
その人が友達に説明するときでも、「こんなお店ができたみたい」と伝えます。「エステサロンができたんだって」では説明しようがないですから。まずはお店の個性や特長をひと言で表せるか。これが情報発信力や広がり方に影響するのです。
宣伝の準備にしっかり時間を
サロンをオープンさせる前はとにかくてんてこ舞いの忙しさ。必要な道具を買いそろえたり、インテリアをチェックしたり、来客への対応を練習したり、時間がいくらあっても足りません。そのせいで、ついつい宣伝の準備が後回しになってしまっている、というお店が多いです。
特に、自宅サロンではその傾向が強いようです。開業費用が比較的少なくできることもあって、その準備がどうしても内向的に。気が付いたら誰にも言わずに開店してしまったというお話もあるほどです。
まずは3か月かけて宣伝するのだ、と考えてください。下のスケジュール表を壁に貼り出して、後回しにしないように準備を進めましょう。
● 自宅サロン開業までの宣伝スケジュール
まずは店名・住所・電話番号が決まらないと宣伝はスタートできません。ここでは3ヶ月前に店名を決めて写真を撮ることにしていますが、もっと早くに決めても問題ありません。
お店の内装はテナントでは普通、開店2週間から1ヶ月前にならないとできあがりませんが、そこが自宅サロンの強みで、早めにイメージ写真を撮影できます。実際にはまだベッドもレジも入っていない状態でも、家具や窓辺の雰囲気に小物を活かして、開店時のイメージに近い写真をじっくり演出しましょう。
気に入った写真が何点かできれば、自前のホームページをつくるか、大変ならブログやSNSをつくりましょう。ここでも「お店の特長」を分かりやすく伝えることが大切です。どんどん開店前のあわただしさが増していく時期ですが、SNSは投稿回数が勝負。毎日少しずつ情報発信するように心がけましょう。
チラシはパソコンでつくれないことはありませんが、ぜひプロに頼んで、美しく、特長の伝わるチラシにしましょう。プロは配布の方法にも詳しいことが多いので頼れる業者さんを探したいものです。
チラシができたら隣近所やお友達にご挨拶にまわります。女性が集まるカフェや教室などはとても大切。チラシやクーポンを置いてもらえたらラッキーです。可能ならカフェの方に無料体験していただいて、お客様にお勧めいただけるようにしましょう。
お店の外での情報発信はできていますか?
自宅サロンは「外から見て分かりにくい」と言われることが多いようです。テナント店と違って看板をかける場所が用意されていませんから、そこにお店があると気付いてもらいにくいのは確かです。中には普通のお宅の玄関でチャイムを鳴らす場合もあり、お店としては入りにくいものになりがちですね。
でも、お店の情報発信は、前の道を歩く人が気づいてくれることが一番の基本。譜面台タイプなど、ゆっくりのぞき込むことができるタイプの看板に、どんなお店か分かりやすいように描きましょう。チラシを自由に持っていけるようにセットして、ドアを開けなくてもどんなお店かゆっくり見ることができるように整えましょう。
自宅サロンに限らず、サロンは顔や体に人が触れるもの。「どんな人が施術してくれるのか」がとても大切な「選ぶポイント」です。なのに雰囲気ばかり飾って、人の顔が伝わらないお店が多いですね。ぜひ、オーナーさんご自身をしっかりアピールして、「この人なら良さそう」と感じてもらえるようにしていきましょう。
玄関はお店の顔です。オープンしてからも清掃などには気を配りましょう。ときどきは外から見て、「このお店は入りたくなるかな?」とチェックしてください。
お店の中でも情報発信が大切です
おそらく、自宅サロンが一番不得意としているのが店内の情報発信です。内装にこだわるあまり、無駄なものを一切おいていないお店も少なくありません。情報発信という視点で見るとそうしたお店はとても「無口」です。
テナント店と違って、受付カウンターまわりの面積が少ないので、ポスターやPOPなどを配置する場所がとれないという事情もあります。玄関が家族の玄関と共有だったりすると、ポスターを貼るのが難しいことも考えられます。
でも、オプションやより上位のコースを契約いただくためには、その告知をして魅力を感じてもらうことがぜったいに必要です。化粧品などの購入を検討してもらうにも商品展示やPOPの掲示は欠かせません。
玄関から受付、施術室から会計へと、お客様の視線をたどって、どこで何を見せるかを考え、効果的なPOP使いを導入していきましょう。フェースではお店ですぐ使えるPOPを多数ご提供しています。
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