エステサロンのための経営講座

6割のサロンが1年で閉店、なんて信じないで！

エステサロンの経営について多く言われるのは、「6割のサロンは開店から1年以内に、9割のサロンは3年以内に閉店してしまう」ということです。

統計で見るとそうかもしれません。でもそんなことは信じないでください！ 10年以上成長し続けているサロンと数多く取引させていただいている当社の実状とは違いすぎます。

もちろん、残念ながら閉店してしまうサロンがあるのは事実。そのサロンに技術がなかったのでしょうか？ そんなことはありません。技術だけでは十分ではないのです。サロンが経営を続け成功するためには何が必要なのでしょうか？

当社の直営サロンでも経験があります

私たち自身も、初めから成功続きというわけではありません。直営サロン「ザ・フェース」でもうまくいったことばかりではありません。成功と同じくらいのたくさんの苦労もあったからこそ、そこで得たノウハウを全国のサロン様にお伝えすることができるのです。

多くのサロンが陥るのは、単価の低いプランを作ったり、クーポン販売に頼ったりしての集客策です。この集客策を上手に黒字運営に活用するのは、実は非常に難しいのです。

クーポンを発売するとそれ目当てで急に予約が増え、新規顧客をめいっぱいに詰め込まなければなりません。1回の安さだけを求めるお客様も多い上に、サロンとの関係性もありませんので、成約率も良くありません。それでは忙しいのに成果が出ないスタッフのモチベーションは下がってしまい悪循環です。

「ザ・フェース」では逆にお客様お一人おひとりにしっかりとした関係性を持って「外面・内面・精神面」の「三美容」（フェースの美容理念）を提唱し、内からの美をお客様と一緒に目指すサロンづくりを徹底したのです。

サロンを成功させるたった1つのもの

新規集客の数ではなく、お一人おひとりにじっくり深く向き合うことを選択した「ザ・フェース」は、リピーターがどんどん増えていきました。

それは、お客様に「本当にきれいな肌になった！」「このお店ならこの良くなったお肌を維持できるかもしれない」と実感いただけたからです。

この実感を「肌結果」と呼んでいます。

この肌結果によって「このお店と出会えて良かった」「このお店が好き」というお客様の信頼を得ることができます。

サロンの成功には「施術の腕」は不可欠。でもそれだけでは十分ではなかったのです。肌結果を出すためにはお客様の生活習慣がとても重要なのです。せっかくサロン来店時にお肌のコンディションがアップしても、お客様は「サロンにいない時間」の方がずっと長いのです。

その時間に暴飲暴食をしていたら？ 正しいホームケアをしていなかったら？ また元通りのコンディションに戻ってしまいます。

上のグラフの右のような状態では「エステサロンに行ってもちっとも良くならない」と思われるかもしれません。

テレビCMで人気のダイエットジムでは、ジムでの運動指導だけでなく、3食の食事を写真に撮ってトレーナーに送るのだとか。ジムにいない時間のことまで考えるから「結果にコミットする」と言えるのですね。

エステサロンは肌結果にコミットしなければなりません。それには、お客様がサロンにいる時間の施術だけを大事にしていたのでは十分ではないのです。

「ザ・フェース」では、お客様に絶対に結果を出してあげたいからこそ、ホームケアについて、そして生活習慣についても、本気でサポートします。お客様の声をうかがうと、「いろんなことを教えてもらえて良かった」「もっと早くからホームケアについて聞きたかった」とおっしゃる方がとても多いのです。結果が出始めると自然にリピーターができ、ファンとなり、紹介が発生し、物販売上も増えていきます。売上が上がって安定してくると、スタッフ教育を強化することもできるようになり、みんなの意識が高まり、スタッフ定着率も高まる、という好循環が回り始めるのです。