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エステサロンのための経営講座

改めて「お店の目標」について考えてみましょう

サロンを経営するというのは忙しい日々との闘いです。次に来るお客様をお迎えするだけでもやることはいっぱい。気が付いたらもう夜! 明日の準備もしなければ…、ということの繰り返しになりがちですね。でも、そんな時だからこそ、お店の目標について考える時間を持つことは大切です。スタッフのみんなともゆっくり話し合って、お店が進むべき方向性を揃え、一歩ずつ着実に前進していけるようにしたいものです。 > お気に入りに登録する

目標をまとめ直す時間を作りましょう

お店をオープンした時はしっかりと目標について考えたはずです。でも、毎日の忙しさの中、なかなかその目標のことを思い出す時間もとれないのが正直なところかもしれません。

そこでまずお勧めしたいのは、毎週の予定表の中に「目標の時間」を組み込むこと。その時間だけは他のことをせずに、目標についてスタッフみんなで考える時間をとって、立ち止まって考えてみましょう。

目標は何だったか

今週は目標に向けて何をできたか、できなかったか

来週は目標に向けて何をしようか

これをお店の目標とスタッフ個々の目標とに分けて順番に考えていきます。時間は30分くらいでも構いません。大切なことは、細かく具体的な「何をするか」を決めることです。

「どんなお店にしたいのか」から考える

「どんなお店にしたいのか」から考える

目標には一般的に2種類あります。これが決まっていれば毎日行うべき行動も決まってきますから、より明確に決めましょう。2種類というのは、

目標は2種類

という2つです。

売上目標については、お店を始める前に決めた金額があるはずです。中には当初の目標を達成してしまって、その後、次の目標があいまいになっているお店もあるようです。常に目標を新たに決めて、そこに向かって進むようにしていきましょう。

この目標も総額だけで考えるのではなく、より具体的に売上メニューごとに分けて考えるようにしましょう。たとえば今、年間800万円売り上げているお店を、年間1000万円にしたいなら、差は200万円。月にすれば17万円ほどになります。

この17万円をどのように伸ばせるのか。その方法を具体的に考えましょう。

細かく考えれば、一つひとつの項目は「達成できる!」と思えてきます。仮に月に17万円だとすれば、

スタッフは3人だから、1人6万円ずつ伸ばす!

4つのメニューをそれぞれ、7万円、5万円、3万円、2万円ずつ伸ばす!

といった考え方が可能です。これで、どこにどう力を入れるか、何が足りないかがより具体的に見えてくるでしょう。

「どんなお店にしたいか」という枠組み

「どんなお店にしたいか」という枠組み

「売上が伸びればそれで良い」というものではありません。

サロン経営には「売上をこのようなメニューバランスで伸ばしていくことが、こんなお店にしたいという気持ちに沿っているか?」という枠組みを考えることが大切です。

多くの方のお肌悩みを解決できるお店にするという気持ちがあるとすれば、それが実現する方向にお店が伸びていく必要があります。良く売上が上がるからと言って、逆行するような売上を目指したのでは目標を達成したとは言えません。

売上目標を考えることは、「どんなお店にしたいか」という目標に反するものではありません。売上を上げることで狙ったお店の姿に近づく、というものなのです。

スタッフの個人目標との連動

スタッフの個人目標との連動

経営者は、「お店の目標を達成することがスタッフにとっても良いことだ」と考えています。もちろんそれは間違いではないのですが、スタッフそれぞれの個人としての目標は、また別ものです。1人のエステティシャンとして成長したい、良いお給料をもらいたい、いつかは独立を、といったさまざまな目標があります。それぞれのキャリアによって「目標を実現したい」と考えるタイミングもまちまちです。

個々の目標はお店の目標と少しずれるように見えますが、重なり合っています。重要なのは、「お店の目標に向かってがんばることで自分も目標に近づける」「スタッフが成長することでお店も目標に近づく」とお互いに考えられるようになることです。

スタッフ一人ひとりの目標とお店の目標がバラバラだと、前に向かう力が弱くなります。でも、その両方の力を合わせたら、より大きな力になって、より力強く前進していくことができるのです!

これを実現するためには、よく話し合って理解し合うことが欠かせません。毎週の目標ミーティングの中で、スタッフの目標を良く理解し、その成長がお店の目標にとってどのような役割を果たすのか、位置付けることです。そうすれば「自分をなくしてお店のために奉仕する」のではなく、「一緒に進んでいくことができる」関係をつくることができます。

お店と個人の目標進捗チェックリストを

お店と個人の目標進捗チェックリストを

売上目標も、メニューや商品の売上と具体的な項目の積み重ねでできています。「どんなお店にしたいか?」という目標も、個別の項目に落とし込めます。

これはスタッフの目標も同じ。「〇〇ができるようになる」「〇〇〇も経験してみる」と、具体的な内容でリストアップすることができます。抽象的に「上手なエステティシャンになる」「お客様からの信頼を得る」と言っていても、何をすれば伸びるのか分からず、時間がたっても実現できないことになってしまいます。

目標をかたちづくる具体的な項目をリストにして、スタッフルームに貼りだしましょう。それを見ながら、毎週のミーティングで「今週はどの項目をどれくらいがんばったか」「来週はどうするか」を確認します。このリストを一つひとつつぶしていけば、必ず目標は近づいてくるのです。

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