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エステサロンの開業準備とは?

スタッフを定着させるために必要なこととは?

エステサロンに限らず、多くの会社でも今の若いかたは離職率が高いと言われます。人もうらやむ一流企業に入ったのに1週間でやめてしまった、なんて珍しくもないのだとか。サロンでもお客様が来るたびに前にいた担当エステティシャンがいなくなっている、というお店もあります。新しい人を募集するのも大変だし、また一から勉強してもらわなくてはいけないというのでは大変。スタッフの定着率を高めるにはどうすれば良いのでしょう? > お気に入りに登録する

成功しているお店ではスタッフが自分で考えています

成功しているお店ではスタッフが
自分で考えています

サロンを開業して、お客様がついたら、いよいよ業容拡大です! もっといい場所にお店を借りて、ベッドを増やして、スタッフも入れて…。夢はふくらみます。

でも、多くのサロンが困ってしまうのがスタッフの定着率の低さ。お金をかけて求人をして、やっと若いスタッフが入ったと思ったらすぐに辞めてしまう。また求人しなきゃいけません。せっかくベッドを増やしてもこれでは肝心のお客様を増やすことができず、お店はとたんに苦しくなってしまいます。

スタッフというのはお店にとって大切な財産。慣れてくればいちいち指示しなくても動いてくれるし、お客様との信頼関係をしっかり築いてリピーターを獲得してくれます。でも、それは簡単なことではないようです。

スタッフだって、同じお店にずっといる方が安定して良いように思いますが、実際にはそうではありません。転職雑誌を開けば「経験者優遇」という広告が並んで、次のお店に行った方が時給が良かったりするのですから、転職を考えてしまうのも無理もありません。

今のお店でどれぐらいの経験を積めるだろうか。複数のお店でいろいろなやり方を経験した方が勉強になるのではないか…。きっと、オーナーさんだって若いころには同じように考えていたかもしれませんね。

10年20年と成功し続けているサロンにうかがうと、スタッフが自分で考えて、こんな風にお店を飾り付けて、もっとこんなコースメニューがあった方がいいんじゃないか、こんなイベントもやってみたい! と、オーナー1人がどれだけ優秀でも考えられないほどのアクションが生まれてくるそうです。お客様からの信頼も得て、物販売上もどんどん上がっていくのです。

そうなってくると、「すぐに独立してしまうんじゃないか?」なんて心配するオーナーさんもありますが、「このお店でまだまだやれることがある!」と思っているので、実はそんな心配は無用なのです。

では、どうしたらそんな良いスタッフを育て、定着率を高めるにはどうすれば良いのでしょうか?

スタッフが定着しない3つの理由とは?

スタッフが定着しない3つの理由とは?

スタッフの定着しない理由はいくつかに分類されます。

① オーナーが厳しすぎる! 実は厳しいのではなく…

まず、離職したスタッフからよく聞かれるのは「オーナーが厳しすぎた」ということがあります。ところが、実際にお店に行ってオーナーさんがスタッフに接しているのを見ると、ていねいにいろいろ教えていて、決して厳しすぎることはないというのが実感です。オーナーご自身も厳しくしている意識は全くないのです。

ただ、お仕事ぶりを拝見していると「これはだめ」「これをしてはいけません」と、指示する言葉に「否定語」が多いことがあります。これはエステサロンに限らずすべての職場に共通することかもしれません。否定語で指示をされると、誰もが自分を否定された気持ちがして、何かを積極的にしようという気持ちが弱まってしまいます。

できるだけ肯定的な言葉で指示を出すことを心がけてください。「この備品はこっちに置いた方がこういう理由でいいよね」という具合に。もっと考えてもらうために「この備品はこっちとあっちとどっちに置いた方がいいかな?」といった形もあるでしょう。

これはすべての「上に立つ人」が心がけるべきことと言えます。

② 「このお店で自分が成長できるか」が見えない!

2番目に多いのは、「同じお店にずっといるより、別のお店に行った方が自分がより伸びるのではないか、と思って」という理由。本当はまだまだそのお店で覚えることがあるのかもしれませんが、しばらく同じお店にいると慣れてしまい、「学ぶべきことはもう覚えた」という気がしてしまう。これもエステサロンに限らず、どんな職場にもあることです。

そこでオーナーとしては次の2つのことに気づいてもらう必要があります。

まだ学ぶべきことはたくさんある

このお店にいればそれを学ぶことができる

教育の機会を用意することは、この気づきを与えることになります。他のお店に移ってしまうと、「他の店のやり方」は分かるかもしれないけど、「この大切な学びの機会は失ってしまう」ということになります。「まだここにいた方が伸びられる」という気持ちを持たせられれば、スタッフの定着率は高まっていきます。

外部からインストラクターを招いてスキンケアレッスン会を開く、というのもそうした機会のひとつです。また、スタッフに外部の研修を用意して、本当に学びの機会をつくることも重要です。
> 研修会でスタッフの技術・提案力を向上

③ 新しい店なら「経験者優遇」で時給が上がるかもしれない…

転職雑誌を開けば「経験者優遇」の文字が並んでいます。どんなに入りたてのスタッフでも一度お店でエステティシャンとして働いたら経験者ですから、他へ行けば「優遇」されるのかもしれません。

でも、「サロンで働いた経験がある」というだけでは、本当に優遇される「経験」にはカウントされません。お店の時給が高い方と低い方の2種類あって、その高い方の時給がつく、というだけ。それはわずかの違いです。

結局次のお店でもさらに時給が上がることはありません。なぜなら大した「経験」をしていないのですから。「経験者優遇」を求めて店から店へ移る人は、結局どこでも本当の経験を得ることができず、サロンの戦力にはなれないのです。

それでも若い人には魅力的に見えます。これは仕方のないことです。誰だって今より時給があがるならそちらに行こうかと思うのは自然なことです。

これに対して「今のお店にいた方が得」と思ってもらえるようにすれば定着率は高まります。

それなら「今すぐ時給を100円アップしてあげる」と言うべきでしょうか?

これはおかしいですね。理由がないのに時給が上がるのは「辞められたら困る」というだけの意味になります。スタッフは「またしばらくして辞めると言ったらもっと時給を上げてくれるかな」なんて考えてしまいそうです。

そうではなく、基準を設けてスタッフのがんばりで時給が上がっていく仕組みを作ることができれば良いことになります。次の店に行って1回限りの時給アップを得るよりも、「この店でがんばればお給料を伸ばせる」ということが決まりとして見えていることが重要なのです。

精神的に「がんばっている」だけで給料を上げていたらお店がもちません。

担当するお客様がリピート契約してくれたら上がる。そうしたお客様が増えたら上がる、といった基準を分かりやすく設けられると良いでしょう。

一番はっきりと分かる基準は、物販や施術の売上をどれだけ上げられたか、という基準でしょう。お客様に対してしっかりカウンセリングする力をつける。ホームケアの大切さを伝えて、化粧品の購入を促す。これができれば、実際にお店の売上・利益が上がるのですから、オーナーも昇級しやすくなるはずです。

スタッフにとって分かりやすい基準ができることは、単に時給が上がるというだけでなく、②でご説明した「自分がこのお店でもっと伸びる」という実感にもなります。

「肯定的な指示」「自分が伸びられるという気づきを与える」「何をがんばれば給料が上がるか基準が見える」などを行って、スタッフの定着率の良い成功店を目指してください!

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